邦友会NEWS |
---|
金山(20)邦友会副会長です。
NYでは、市民や居住者の懸命の努力で徐々に生活を取り戻してきてはいるものの、事件そのものを目の当たりに見てしまった人たちの、心のストレスは想像を絶するものがあり、そのケアにはこれからどの位の時間がかかるのか、これもまたこれまでの想像可能な思考の外にあるように思われます。NYの斉藤篤さん(26)の奥様からのメールが届きましたので、邦友HP上に掲載させていただきます。
邦友のみなさんのなかで、何か情報やアドヴァイスがありましたら宜しくお願い致します。
邦友会の皆様
こんにちは26回生齊藤篤の家内でございます。
突然のメールをお許し下さい。
皆様にお礼を申し上げたく、部外者を承知でご連絡致しております。
今般のテロ事件では、金山さんを初めとする多くの邦友の皆様に多大なるご心配をお掛けしました。
お陰様で2WTCに勤務していた齊藤も寸でのところで難を逃れ、かすり傷一つなく避難することができました。
11日、いつものように午前9時頃地下鉄のコンコースを抜け、2WTCロビーに到着した齊藤は「1WTCで火災発生の為2WTCも立ち入れない」ことを知りました。しかし、テロによる旅客機の激突によるものとはこの時はわかっておらず、楽観していたようです。と、「天井が崩れてくるような」轟音、出口を求めて逃げてくる人々に、本人も夢中で外へ飛び出しました。(この時2機目が2WTCに激突したことは言うまでもありません。)
たまたま出会った同僚と北上、使える地下鉄の駅(どこにもある筈がないのですが)を探しているうちにふと後ろを振り返ると、前日まで勤めていた2WTCが崩れていく姿。気が抜けそうになりながらも、北上を続け途中我が家へ連絡。この時で既に2時間半近く経過していました。たまたま家でTVを見て一部始終を知っていた私は、この間、乱されそうになる心を落ち着けて「パパの会社のビル」が壊れたと号泣する息子を励ましながら、TV報道を見守るばかりでした。
翌日から齊藤はニュージャージーのバックアップオフィスへ通勤、息子の学校は国連ビルに程近く、未だ再開していないものの少しずつ日常を取り戻しつつあります。そんな中、励ましの電話を東京から下さった金山様、同じように大変な思いをされたのにも拘わらず、心配して下さった19回生の新村様(現在は各病院を回っての邦人の容態確認にご多忙かと思います。)、緊急時にはぜひとご自宅の連絡先を教えて下さった28回生小野様のパートナー、立花様ならびに東京の小野様、あの時の皆様の電話は、何にも代え難くありがたいものでした。そして改めて「邦友としての結束の強さ」を家族の立場から実感させて頂きました。一言でとても尽くせませんが、深く感謝しております。
さて、私も微力ながら主宰している邦人向け育児サークルを通して、この事件が残した様々な傷跡を知ることとなりました。ロウワーマンハッタン(バッテリーパークやトライベッカなど)居住者は周辺ビルの連鎖倒壊から、着の身着のままの転出を余儀なくされており、友人宅に身を寄せていることへの遠慮やいつまでこのような生活が続くのかといった不安をかかえておられます。
また、避難する際「地獄絵のような」光景を目の当たりにしてしまった被災者、TVなどでビルへの激突、崩壊を見て影響を受けてしまった子供達へのカウンセリングもかかせません。が、私が知る限りでは日本全国の労災病院が設置する電子メールによるカウンセリングとごく僅かの「日本語を理解し、信頼おける」カウンセラーしかいらっしゃらないのが現実です。子供向けの、例えばアートセラピストですとアメリカ人の心理士しかおいでにならないようです。NYは他の地域に比べると日本語サービスの受けやすい都市の一つですが、こうした分野ではまだまだといった感があります。
もし、邦友会で、こちらの方面に詳しい方がおられましたら、教えて下さると大変助かります。やはり、自分の心情を吐露するのには母国語が一番ですから...。
長々と書きましたが、一番強く申し上げたいのは皆様の温かいご支援にとても感謝していると言うこと。
今世界は悲しい方向へ進んでいる気がしますが、どんな時でも「ひとりではない」ことを改めて感じました。
どうもありがとうございました。
NYの心理相談窓口に関する情報
28回生 小野卓也さんのパートナー 立花美也子さんより
ニューヨーク日本人教育審議会教育相談室(地域文化交流センター内)
電話番号: 1−203−629−5922
日本人の子どものカウンセラーをするところと聞いています。
---------------------------------------------------
19回生 新村和哉さん (医師、国連勤務)より (斉藤さん経由)
斎藤さんを含め各方面からのご要望を踏まえて、 総領事館対策本部として、被災者ご家族等のための カウンセリングを行う電話相談窓口を設けることに なりました。
電話番号 212−418−4497
17日から当面2週間の予定で(土日除く)
10時から午後5時まで、常時2人の ボランティアカウンセラーが対応します。
関係団体へも情報提供していますが、 斎藤さんのルートでもご案内いただければ幸いです。
-------------------------------------------------------
26回生 斉藤篤さんの奥様 里佳さんより
総領事館の深川医務官 からは次のような相談先を聞いております。
責任者: 斎藤卓弥医師(精神科)
Tel 914-793-3880
呼び出し 917-313-0719
相談担当: 勝田有子医師
Tel 212-316-6367
呼び出し 917-533-8463
鈴木貴子サイコロジスト
携帯 610-256-7789
このほかにもボランティアを申し出ている日本人の 専門家がおられるようで、医務官が情報を集めています。
以上
28回生 小野卓也さんのパートナー 立花美也子さんより
●日米カウンセリングセンター
(Hamilton-Madison House Counseling Services,
Japanese Unit)
専門家による心の相談室。精神科医との協力で薬もだす。人間関係の悩み、ストレス、適応問題など。収入に応じた料金。要予約。秘密厳守。
サービス:月〜金 9AM〜8PM
休日、夜間ホットライン
TEL (212) 720-4570
1-800-527-2611 (Japanese Help Line)
●在NY日本国総領事館
日本のビザ、戸籍の問い合わせ、有事、緊急時の相談
TEL (212) 371-8222
●NY 日系人会
日系人コミュニティーの福祉と親睦のセンター
TEL (212) 840-6942
---------------------------------------------------------------------------
24回生 田野信宏さんより
現地のニューヨークにはカトリックの日本人会が存在し、カトリック司祭がいらっしゃいます。日本語ができて、親切な方だそうです。
New York Japanese Catholic Group
P.O.Box 403 New York NY 10150-0403
USA
tel:1-212-289-0391 fax:1-212-371-7309
ボストンにも日本人の神父さんがいらっしゃいます。
Fr.Masashi Masuda S.J 増田祐志神父
42 Kirkland St. Cambridge
MA 02138 USA
tel:1-617-497-5564
e-mail:jmmasuda@aol.com(日本語可)
----------------------------------------------------
●NY日系人会会員のカウンセラー
(Associates :Japanese American Association
of NY)
レイス松木 史サイコセラピスト
Ms. Fumi Matsuki Raith, M.S.W., C.S.W.,B.C.D.
詳細は日系人会 野田さんへお問い合わせ下さい。
Please call JAA Ms.Noda for more information.
Tel. (212)840-6942
アートセラビスト(子供だけでなく大人のカウンセリングも含む;2002/2/4修正)
Ms. Beverly Mastropolo(art therapist)
for the children and adults who speak English
Phone:(212) 505-6158 ,Fax: (212)505-7684(2002/2/4修正)
● 日本でのホットライン(米国在留邦人対象)
・厚生省 労働福祉事業団労災病院
日本国内の労災病院の専門医師またはカウンセラーが電子メール、電話で受け付ける。(相談料は無料)
日本での継続的な治療が必要な場合、便利と言える。
下記HPにて、全国の相談窓口のリストが見られます。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/0109/h0914-1b.html
● ニューヨーク日本人教育審議会教育相談室(JEI教育文化交流センター内)
電話番号: 1−203−629−5922
・「子どもの心のケアに関する説明会」
日時:9月21日(金)12:00〜14:00
場所:日本クラブ The Nippon Club Inc. 5階「さくら」の間
145W. 57th Street New York, NY 10019
(212)581-2223
掲載された情報に関しましては、各情報を邦友会メーリングリストへ送信もしくは、担当の邦友会役員に直接情報を提供し、掲載の許諾をした発信者に、その内容についての責任は帰属するものとし、戴きました情報はそのまま掲載されます。邦友会では、発信者からの要望で、訂正がある場合のみ、それに従って内容の修正を致します。
![]() |